(池田守男・金井壽宏著)かんき出版 2007年11月17日
恩師の金井壽宏先生に、すいぶん前からサーバントリーダーシップの概念を教わっていた。提唱者はグリーンリーフであるが、その意向を引き継いだグリーンリーフ・センター・アメリカ本部長のラリー・スピアーズによるサーバントリーダーシップの10属性を(p.76-77)を最初に先生から見せられたとき、すぐに「これらの属性は看護師に当てはまります」とコメントしたことを今でも覚えている。ちなみに、それらは、(1)傾聴、(2)共感、(3)癒し、(4)気づき、(5)説得、(6)概念化、(7)先見力、予見力、(8)執事役、(9)人々の成長にかかわる、(10)コミュニティづくり。 リーダーシップというと、ぐいぐい人を引っ張るというイメージが強い。しかし、著者の一人である池田氏は、資生堂で秘書として5代の社長につかえてきた方だ。社長就任の打診があったとき、悩まれたあげく、社長として全社員に仕えることで全社員を支えようと思い引き受けられたという。サーバントリーダーシップの実践者である池田氏の体験談と、リーダーシップ研究の第一人者の金井先生との理論解説とのバランスがよくとれている本である。 なお、池田氏が最初にサーバントリーダーとい考え方に触れたとき、この考え方は、「イエス・キリストが弟子の足を洗ったという故事のように、上の地位の者が下の者を支えるという考えと、まったく同じではないかと思い至った」(p.116)とのこと。まさしく、「聖隷」の原点である。
マークの由来
ヨハネによる福音書代13章に、「最後の晩餐」のとき主イエスは、たらいに水を入れて弟子たちの足を洗い…とあるように、自ら進んで奴隷の業を行いました。外側の二重円は、このたらいを表しています。内側の三つの円は、赤色が医療を、青が教育を、緑が福祉を表わし、中央の十字架は「キリスト教精神にたって事業を行う」基本精神を示しています