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聖隷浜松病院副院長兼総看護部長 勝原裕美子のブログ

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困難に立ち向かう看護 看護師と患者を傷つけるコスト削減、メディアの無知、医学の放漫

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スザンヌ・ゴードン 著

勝原裕美子 監修

阿部里美 訳

エルゼビア・ジャパン

2006年9月15日 初版

スザンヌ・ゴードンは本書で、なぜコスト削減と病院の再編成が、ケアの質を保つために必要となる労働条件を悪化させているのかを検討する。また、長年続いてきた看護師-医師間の問題が現代の病院の機能不全を引き起こしている実態を示している。ゴードンの意見では、看護師に対する市民の捉え方は昔と変わらず、医療を扱ったテレビドラマに見られるようなメディアの否定的な見方や、患者にケアを提供する上で重要な役割を果たす看護師のうわべしか捉えていない新聞記事が、市民のイメージを強化しているという。

ゴードンはまた、病棟の看護師が必要な保護を受けられない元凶-看護師の階層制度や内部の対立-も明らかにしている。さらに、臨時雇いの看護師を増やしたり、発展途上国から看護師を連れてくるといったその場しのぎの解決策をしていては、看護師が職場を去っていく原因を取り除くことはできない、と指摘する。患者がよりよいケアを受けられるように、ゴードンは病棟に適切な数の看護師を配置し、勤務態勢を改善して、看護師が職場でもっと発言できるようにすることを求めている。そして、医師と看護師がもっと協力し合うにはどうしたらいいか、両者の協力関係を促すために医学生や看護学生の教育をどうしたらいいかを提案している。最後に、ゴードンはどのようにしたら看護師が自分たちの仕事をうまく説明でき、医療システムの改善を促し、患者のケアに必要な資金を捻出できるかを提示している。

by admin|2007年11月29日 14:12

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コメント

吉野智恵様
コメント確認するのが遅くなってすみません。
読みづらい本かもしれませんが、とても大切なメッセージが散りばめられている本です。そのことをコメントに記していただいたように思います。
米国だとか日本だとかを越えて、看護師がどうあるべきかの道筋を示唆してくれていますよね。
吉野さんの学びや今後のご活躍に少しでもお役に立てたことを嬉しく思います。

by 勝原裕美子|2010年03月07日 17:02

浜松の管理学会で紹介いただいて、一度手に取ったものの「これは太すぎる・・・」と本棚にしまいました。修士論文がやっと形になり、トライしなくてはと再度引っ張り出して読み進めています。今までアメリカの看護師は日本と違って自立・自律していると勝手に思い込んでいたのに・・、「あれ、私たちと変わらないじゃない」とびっくりしています。看護師の歴史を振り返りながら、看護師の自律が何より患者(つまり全ての人々)の利益に直接つながることをどのようにアプローチしていくことができるのか、具体的に今何ができるのか考えていきたいです。黙ってがんばってバーンアウトしていく看護師が私の周りにもなんと多いことか。自分の看護に対する評価が低いことは、同僚の看護の評価への厳しさにもつながり、自分たちの中でネガティブな感情をらせん状に増やしているような気もします。大学院で学んだことを臨床の現場で還元していくためにも、自分たちの看護をポジティブに捉えることで看護の質の向上を現場のスタッフに伝えていきたいです。
8月の管理学会でがんばって発表できそうです。これからも、元気を頂きに此処に伺います。よろしくお願いします。

by 吉野智恵|2010年03月04日 22:37

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