(本田雅俊著、PHP新書、2008年)
東久邇宮稔彦王から、福田康夫に至るまでの
戦後歴代首相29名の政治人生を綴った書。
彼らが、どのように首相職を求め、首相としての政治を行い、首相の座を去っていったのかが、
コンパクトにまとめられている。
何度も総裁戦にたった人、時代の流れで予期せず首相になった人などさまざまだなあと
こうして並べられれば、結構感慨深い。
私の最初の大学受験は私学文系専願だった。
分厚い日本史の参考書を丸覚えしたから、
歴代首相の名前はもちろんのこと、すべて記憶していたはずだが、
今ではさっぱり忘れてしまっている。
自分の生の記憶としては、首相は佐藤栄作から始まるのだが、
本書を読んでいると、歴代首相の言動やテレビ映像がいろいろ思い出されるし、
自分もその時代に何をしていたのかが思い起こされて、なかなか懐かしいものだ。
村山富市の妻が看護師だったとか、
池田隼人が大蔵省時代に病気療養をして同期より遅れたために、
終戦後に大蔵省幹部が公職追放に処せられたときにもそれを免れたとか、
といったような、おもしろいエピソードも散りばめられていて、
なかなか楽しく読める。
(平成20年11月24日)