小唄の会がありました。
今年の会場は、京都先斗町の歌舞練場です。
鴨川をどりの会場として知られる歌舞練場は、80年もの歴史のある建物です。
そこの舞台に立てるというのは、感慨深いものがあります。
「本日の蓼派の出演者。やっぱり私はデカイなあ」 「替手三味線も弾かせていただきました」
今年唄わせていただいたのは、「紙治(紙屋治兵衛)」。
紙屋治兵衛は、近松門左衛門作の人形浄瑠璃 『心中天網島』の主人公。
妻子のある身ですが、小春という遊女と恋仲になってしまい、
心中の道を選びます。
♪神かけて 変わるまいとの誓詞さへ
今は仇なれ 魂も抜けた草履の裏がえし
雨か涙か しじみ川
今向ふの 荷売屋で 顔は見えねど 善六太兵衛
高声上げて 小春のうわさ
影は 影は いとしや 小春の影が
あのまあ やせたことわいなあ♪
「じっくり唄おう」と、幕が上がる前にお師匠様が声をかけてくださり。
そうそう、じっくり唄おうと思って唄いました。
着物の着崩れがきになりながらも、
練習どおり唄えたと思います。
この緊張感と充実感、とてもいいものです。