(芦崎 治著、幻冬舎) 2009年
ファシリテーションとは何なのか。
どういう機能を持つのか。
本書は、
コンサルタントが、実際にファシリテーションする様子を小説仕立てで描いており、
煮詰まった場面を和らげる手法、
険悪な状態に間をとる時間の使い方、
など、通常の会議やグループワークなどでファシリテーションをするときにも
きわめて役立つノウハウが満載されている。
あの「株式会社ピープルフォーカス・コンサルティング」がモデルになっているというから、
本当におもしろい。
(平成21年5月19日)
2009年05月31日
「ファシリテーター甦る組織」
「NHK「トップランナー」仕事がもっと面白くなる「プロ論」30」
(NHK「トップランナー」製作班編、三笠書房)、2009年
今、大河ドラマで活躍中の妻夫木聡、
数日前に世界ランキング1位になったと報じられたフェンシング選手の太田雄夫、
ジャズシンガーの綾戸智恵、
北京オリンピックで有終の美を飾った陸上選手の朝原宣治、
漫画家のさくらももこ
など、30人のトップランナーの言葉が散りばめられている。
トップランナーだからといって、
ものすごく特別な言葉ではなく、
普通の人にも伝わる言葉ばかりだから、
なおのことトップランナーとしてのすごさが感じられる。
(平成21年5月20日)
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「世界でもっとも美しい10の科学実験」
(ロバート・P・クリース著、青木薫訳、日経BP社) 2006年
哲学と科学史を専門とする著者が、
「もしも実験が美しいと言えるなら、それは実験にとって何を意味するのだろうか?
もしも実験に美があるなら、それは美にとって何を意味するのだろうか?」(P.12)
という問題提起を掲げて取り組んだ書。
10の実験は、筆者がコラムを担当している雑誌の読者に
一番美しいと思う実験を挙げてもらい、
300以上の中から最も多かった順で選ばれている。
地球の外周の長さの測定
プリズムを使った太陽光の分解
フーコーの振り子
原子核の発見
などが解説されているのだが、
エピソードが混じり、図が入り、
理科や物理には滅法弱かった私にも興味を持てる。
また、それぞれの実験の解説の後には、
なぜそれが美しいのかという、筆者の見解が述べられており、
実験をまるで絵画鑑賞のように扱っていて、わくわくした。
なお、筆者は、美しい科学実験を
○深さ(基本的であること)
○経済性(効率的であること)
○決定的であること
としている。
(2009年4月30日)
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「明るい医療現場改革」
(麻生泰 編著、日本経済新聞出版社)2009年
筆者は医療者ではないが、
企業社長の経験を活かし、地域を愛する者として
飯塚病院の経営をどのように行っているのかについて述べている。
組織内で実際に自身がどのような動きをしているのか、
また、どのように組織を動かしているのかが
非常に具体的にわかりやすく述べられており、
共感する箇所がたくさんあったし、
災害時の緊急体制にアクションカードを利用していることなど、
参考になる取り組みもたくさんあった。
(平成21年5月20日)
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「「みんなの意見」は案外正しい」
(ジェームズ・スロウィキー著、小高尚子訳、2006年)、角川書店
アービング・ジャニスによる「集団浅慮」という概念は、
人間は、一人だとしっかり考えるのに、
集団になると深く考えずに結論を急いでしまうことを説明したものだ。
本書は、ジャニスとは異なり、
優れた一人の人よりも、むしろ集団の方がまともな判断を下していることがある
ということに着目し、次の3点に絞った議論を展開している。
1.「認知」・・・時期がくれば明確に答えが出るとわかっていること
2.「調整」・・・他の多くの人たちが同じ行動をとる中で、自分はどうすべきかを考えるようなこと
3.「協調」・・・自分のことだけを考えれば選択しないような選択肢を集団が選択するようなこと
事例が豊富で、そうかそうかと思わせる。
人間は、知性を持った動物であることを改めて感じさせる。
(平成21年2月12日)
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「看護の危機と未来」
(川島みどり著、ライフサポート社)、2009年
本書は、
川島先生の、
①長い看護師としての臨床経験、
②家族の看護を通して改めて感じる看護の危機
③大学教員としてこれからの人に伝えたいこと
が、短い文章に集約されている。
TE-ARTE という言葉が、
川島先生のおっしゃるように、世界中で広がることに協力したいと思う。
(平成21年5月17日)
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「洋菓子の経営学」
(森元伸枝著、プレジデント社)、2009年
副題は、「神戸スウィーツ」に学ぶ地場産業育成の戦略
神戸に13年間住んでいました。
神戸で多いのは、美容院、ケーキ屋さん、パン屋さんです。
私の住んでいた六甲道は、
街角ごとにケーキ屋さんと美容院が並んでいるといっても過言ではありません。
ケーキ屋はどこも美味しく、安価です。
ときどき、大阪の百貨店なんかで、
ケーキが1カット500円以上もするのをみて、たまげていたもんです。
本書は、
どうして、神戸スイーツが地場産業として成長を続けているのかを
インタビューや文献などを通して研究的に明らかにしている。
明らかになったことは、次の3点。
①職人を育てる仕組み
②よい食材を開発し供給する支援産業
③顧客の厳しい舌
これらが、どのように機能しているのか。
ケーキ好きの人には、是非、読んでいただきたい。
きっと、神戸のケーキを食べたくなりますよ。
(平成21年5月17日)