世界看護科学学会(WANS)のことは、昨日も紹介しましたが、
感想を述べ切っていなかった気分なので、ちょっと付け足してみましょう。
まず、WANSの発起人の主軸が、
私が以前に勤めていた兵庫県立大学看護学部の教授たちであるせいでしょう。
また、開催地が神戸だということもあるでしょう。
会場で、私は非常に多くの卒業生に声をかけられました。
10人は下りません。
参加費は事前登録でも3万円。当日参加なら4万円です。
卒業生の中には、教員もいましたが臨床看護師もいます。
大学在学中から、「世界」のフレーバーを当たり前のように受けてきた人たちなので、
このような国際会議に参加することにも、それほど抵抗がないのかもしれません。
教育ってすごい影響力だなと思ったのが追加の感想の1つ目です。
2つ目の追加感想は、
最後のシンポジウム「研究と実践の循環」の後、
フロアーからの質問としても発言したことです。
「優れたアカデミックな研究であればあるほど、臨床の看護現場で使うのが困難だというジレンマ」
について、発言したのです。
研究者でいた時は、優れた研究に接すると、ぞくぞくしたものですが、
今は、それを現場にわかるように翻訳するにはどうしたらいいのかとアタマを悩ましています。
私の看護部長としての戦略主軸の一つが「アカデミック」であるからには、
すごい研究成果があるのに、それらを放っておくわけにはいかないのです。
そして、研究者たちも、研究の成果を発表したら終わりなのではなく、
その成果をどのように臨床向けに翻訳するのかを、
臨床家と一緒に考えるべきではないかと思うのです。
エビデンスの高い看護研究を現場で使わなければ、現場は前へ進まないと思うのです。
会場を後にするとき、世界看護科学学会の理事長南裕子先生にご挨拶をすると、
シンポジウムでの私の質問を聞いて、
「すっかり臨床の人になったんだなあって、そう思いましたよ」と
ニコニコしながら言ってくださいました。
そうそう、自分ではまったく意識していませんでしたが、
きっと、看護部長然とした態度での発言だったのでしょう。
お世話になった先生がたの目に、そのように映ってよかったと思っています。
これが、3つ目の追加感想でした。