「ここしばらく、患者とのかかわりが少なくなっていました。
自分は一体何をしたいのか、何者なのかが見えなくなってしまっていました。」
ある看護師が、こう語り始めました。
「そんなとき、家族を巻き込んだ自分らしい看護をする機会を得たんです。
患者と家族が治療を受け入れる過程を、看護師として付き合うことができたんです」
思いもかけない語りに、最初は驚きはしましたが、
語る彼女の顔は、真剣だけれど穏やかで、
すぐに、もっと聞きたいと思いました。
「私、看護師だったんだ。前と同じように、看護がちゃんとできるんだって、そう思えたんです。
患者さんが、看護師である私を取り戻すのを助けてくれたんです」
うん、うん。
私は、うなづくしかなかったです。
イキイキがんばっているように見えていた看護師ですが、
ひどく悩んでいたことを知らされました。
でも、自分で乗り越えてくれ、こうして話をしてくれ、本当に本当に嬉しかったです。