やらまい勝っちゃん

聖隷浜松病院副院長兼総看護部長 勝原裕美子のブログ

2009年11月

ケアの事業仕分け

看護業務が増えるだけでなく煩雑化が進む中、
次年度に向けた看護要員のあり方について、
看護部課長会で議論の場を持った。

ある課長が、
「自職場のケアの事業仕分けをしてみたら、
看護師の本質的な業務とそうではない業務がよく見えた」
という話をしてくれた。
正しい言葉の使い方だとは思わないが、
業務整理という言葉を使うのも、そろそろ限界に近づいてきている。
新たな視点で、自分たちの仕事内容を見直すのには、
とてもわかりやすい言葉だなと思った。

ユニークな発想に拍手(パチパチ)。

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by admin|2009年11月30日 19:31|コメント (0) トラックバック (0)

ねじれ看護界

ニュースが飛び込んだのは、先週の木曜日の夕方だった。
日本看護協会が、日本看護連盟の次期選挙戦に向けた方針を支持しないという見解を出したのだ。

大慌てになった。
次長達を巻き込んで看護部管理室で大騒ぎし、
日本看護科学学会の会場では、だれかれと捕まえては、
どうしよう、どうしようと意見を聞いて回った。

このブログをお読みくださっている方の中には、
なんのことを言っているのか分からないという方も大勢いると思うので、
ちょっと解説。

日本看護協会は、看護師・保健師・助産師・准看護師の職能団体。
看護職の地位向上や労働環境の改善などをはかるためには、
国政の場に看護職の代表を送り出さねばなりません。
そこで、日本看護協会は、日本看護連盟を創設させ、
看護職の国会議員を誕生させてきたという歴史があります。

来年の参議院議員選挙において、
日本看護連盟は自民党から候補者を出すと表明しましたが、
日本看護協会がそれに真っ向から反対したという構図になります。
自民党からの擁立では選挙を戦えないとふんだ結論だと思われます。

日本看護協会と日本看護連盟は、
「分担しながら、共同して活動し問題解決を図りますと」連盟のHPに書かれてあるくらい、
きわめて密接な関係にありました。
それが、袂を分つような事態になっているわけです。
ねじれてしまっているのです。

私は、看護職も政治に関心を持ってほしいと思っていますので、
看護と政治にまつわる歴史を解説しながら、日本看護連盟の存在についても
職員に説明しています。
日本看護連盟への加入はあくまでも個人の意思としており、強制はしていません。
そして、これからも、そのスタンスを変えるつもりはありません。

ただ、協会と連盟がこのように異なる見解を同時期に出すのは、
私の知る限り初めてのことであり、
職員に対して何をどのように説明すべきか、自分の中でも整理できないでいます。
それでも、明日は、看護課長会があります。
今の看護界の現状について、少し話さなければならないと思っています。

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by admin|2009年11月29日 23:54|コメント (5) トラックバック (0)

外来看護師の臨床判断についての発表

第29回日本看護科学学会学術集会にて、
高橋淳子・勝原裕美子「外来看護師の臨床判断の構造を明らかにする試み」を
発表しました。

2年くらいこの研究に付き合ってきましたが、
なぜ、患者と接触時間の短い外来看護師が、患者の「何か変」に気づくのか。
なぜ、初対面あるいは、電話の向こうの患者の「何か変」を察知できるのか 
を掘り下げていくことに、ワクワクしどおしでした。

研究協力者数は4名のみですが、
データが語りかけてくれていることから、現場の看護師の看護やその人となりがよく見えました。

まだまだ読み取りの足らないところもありますが、
ひと段落です。
今度は、これを論文にすべく、また付き合っていこうと思います。

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by admin|2009年11月28日 23:58|コメント (3) トラックバック (0)

久しぶりにベナー

第29回日本看護科学学会学術集会に来ている (at 幕張・千葉)。
今日の基調講演は、パトリシア・ベナー博士による
Developing Cultural Competency in Nursing Education
「べナーの看護論」で一世を風靡した彼女の人気は、今なお健在。

ベナー博士自身はきっとお忘れだろうと思うが、
1998年。夏。
UCSF(カリフォルニア大学サンフランシスコ校)にて、
彼女が日本での講演で使う予定のスライドを
翻訳するお手伝いをしたことがある。
たった3ヶ月だったけれども、
国際研究生(international student)として、物価の高いサンフランシスコに滞在し、
生活に苦しんでいた私にアルバイトをさせてくださったのだ。
難解な哲学用語の解釈をしながら翻訳するのに苦労したことを
今日の講演を聴きながら思い出していた。

とはいえ、今日の講演内容はきわめてシンプル。
カーネギー財団による大型研究において、
看護師のほかに、医師や法律家を含む5つの専門職が、
実践するに必要な3本の柱を明らかにした。
看護プロジェクトの代表者がベナー博士ということで、
研究結果から見えてきたことの一部を、今日の講演で示してくださった。

3本柱とは、
一つは、認知・概念的なトレーニング(思考能力の獲得)
もう一つは、技術を基盤にしたもの(有能さにつながる)
最後に、倫理的能力

知識教授だけでなく、知識をどう使えば実践に結びつくのかという教育が必要であることや、
心の底から実践にかかわり、問題解決を図りたいとする看護師を育てる必要性などが
リコメンデーションされた。

彼女の話を聞きながら、もう一つ思い出したことがある。
彼女が今日話したことは、
私がかつてよりライフワークにしている「プロフェッションフッド」に近いということだ。
うん。やっぱり、看護師が看護師であることを引き受けていくプロセスを、
もっともっと明らかにしたいと思った。
アプローチは違うけれども、スクリーンに映し出された看護師や看護学生の言葉を見ながら、
看護が看護師であることを形成しているその様を、
きちんと描きたいと思った。

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by admin|2009年11月27日 23:51|コメント (1) トラックバック (0)

「坂の上の雲」を読み始めました

今度の日曜日から、「坂の上の雲」がNHKで放映されるという情報を
もう、何人もの人から聞いた。

先日帰省したとき、実家に文庫本全8巻が置いて(飾って?)あったのをたまたまみつけた。
そのうちの5冊(なんとまあ、中途半端ですが)を持って帰った。
ちょうど、1冊読み終えたところだ。

この調子だと、放映前に読み切ることはできそうもないが、
せめて、3巻までは読んでおきたい。
そう思って、明日からの出張支度の中に放り込んだ。

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by admin|2009年11月26日 20:41|コメント (0) トラックバック (0)

リハビリの一つの方法

先週のNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」で、 作業療法士の藤原茂さんが紹介されていた。

彼の「バリアアリー」の考え方がおもしろかった。
あえて、バリアを設けておき、
そのバリアをゲーム感覚で乗り越えていく仕掛けをたくさん作っておく。
そうすると、自分でも意識しないままに機能回復に役立つようなトレーニングになるというものだ。

そのバリアアリーの一つに、難しい漢字を書いた紙を廊下に張り出しておくというのがあった。
裏に書かれてある読み方の正解を知るためには、
自然に腕を伸ばしてめくらなければならない。
へえぇ。おもしろい方法だなと思ってみていた。

今日、B7病棟のラウンド中に、
スタッフが墨で書いた漢字(裏に読みかなが書いてある)が、
同じように廊下に張り出されてあるのを見かけた。

病棟のスタッフに、NHKの番組を観て採り入れたのかと聞くと、
療法士の勧めで、少し前から貼っているという。
テレビ放映とは無関係のようだ。

こういうリハビリの方法を私が知らなかっただけのことだろうが、
なんとなく、NHKで観たばかりのシーンを当院でも既に展開していることを知って、
すごいもんだなあと思ったのでした。

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by admin|2009年11月25日 23:31|コメント (0) トラックバック (0)

「看護部が強い」とは

本日、課長塾の第6回目でした。
テーマは「組織文化」

皆に考えてもらう質問に、
「聖隷浜松病院の看護部は強い」って言われるけれど、
どうして「強い」という言葉が使われ続けてきたのか? というのを用意しました。

他院と比較して本当に強いと思った人が、入れ替わり立ち替わりそのように表現するから。
本来の意味は、誰とでも対等にきちんと発言するということだけれど、「強い」の方がわかりやすから。
強さを証明するようなことを継承してきているから。

など、いろいろな意見が出ました。
自分のいる組織の文化って、当たり前過ぎてなかなか語れないものですが、
それでも、さすがによく考え、よく表現してくれました。
やっぱり、強い文化なのだと思います。

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by admin|2009年11月24日 19:57|コメント (3) トラックバック (0)

倉敷中央病院の始まり

倉敷に行きました。
倉紡記念館では、当時10000人の従業員のために建てられた倉紡中央病院(現・倉敷中央病院)
のことも説明されていました。

設計に当って、クラボウ第2代社長大原孫三郎は、
①設計はすべて治療本位とすること
②病院くさくない明るい病院とすること
③東洋一の立派な病院を造ること
という指示を出したそうです。
とても、わかりやすく、今に通じるものがあります。


そして、
①研究を怠ってはならぬが研究が主体ではない
②営利を目的とはしないが慈善事業ではない
③無差別平等主義で病室には等級を設けない
などを当時の院是としたと書かれてありました。
これも、わかりやすく、説得力のある言葉です。

倉敷中央病院は、病院規模や診療機能が似ており、
職員が見学に行かせてもらったり、来ていただいたりと
当院が交流させていただいている病院です。

でも、意外にその歴史を知ることがありませんでした。
倉敷訪問を機会に、ゆっくりHPも見させていただきました。
このたび、少しばかりですが、その創設の精神に触れさせていただき、 ぜひとも、これからもいろいろ教えていただきたいと、あらためて思いました。

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by admin|2009年11月23日 21:59|コメント (0) トラックバック (0)

30回目の看護研究発表会

昨日・今日は、
第30回の看護研究発表会でした。
合計、64題の発表が、3年目の看護師を中心になされました。

自らの看護を振り返るもの、
新しい看護のアイデアを検証したもの、
病棟内のマニュアルを見直したもの、
自分の性格や態度を分析したもの、などなど。

普段、気になっていたことに、立ち止まって向き合い、
「私のしたい看護」を探すのが、研究を行う目的です。

研究を仕上げるにあたっては、同僚や職場長はもとより、
患者様やご家族などの協力をたくさんいただいています。
ぜひとも、成果を自分達の看護に還元していってほしいと思います。

    
「発表の様子。ここの後、フロアーからは、続々と質問が飛びます」 「研修生もこのとおり質問します」
2日目の研修生たちと、終了後。指で「30」と示しています。

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by admin|2009年11月20日 19:02|コメント (0) トラックバック (0)

マスタークラス

今、第7回浜松国際ピアノコンクールが行われていることを
このブログでも紹介させていただきました(11月8日)。

今日は、18時半から行われた
審査委員によるマスタークラスの見学に行ってきました。
もうすでに、ファイナルまで残った6名は発表されていますが、
惜しくも本選に進めなかったセミファイナリスト達に
審査委員が公開レッスンするというものです。

目の前で、審査委員がレクチャーする姿を見られるという
本当にゾクゾクする体験(90分間)でした。

たとえば、
マスターを務めたアリエ・ヴァルディ師が2種類の弾き方を示し
どちらを選ぶかと受講生の野木成也さんに聴く。
どちらを選ぶか(この曲のキャラクターをどれに決めるか)は、アーティストの選択。
しかし、選んだら、聴衆にそれが説明できるような弾き方をしなければならない と話されます。

また、
「ベートーベンは、楽譜を書いた。
その解釈はアーティストが行うものだ。
だから、ある演奏会でプログラムに曲の解釈が書いてあったのを見て、
自分はそれと正反対の弾き方をして、そのプログラムに反発した。」
このように、「解釈はアーティストのものだ」とも話されました。

そして
弾き方を示すアリエ・ヴァルディ師に対し、
野木さんが、その弾き方は難しいと言うと、
「やさしいとか難しいというのは、アーティストには関係ない。
この音を出すために何をしなければならないかを考えなければならない。
もし、指が足りなければ、鼻を使ってでもその音を出さなければならない」
と、指導されていました。

「教える・教えられる」 その緊張したやりとり。
そこには、ユーモアもショー的要素もあったけれど、
私は、本物の伝承が行われていく姿に、本当に本当にすごい感動を覚えたのでした。

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by admin|2009年11月19日 22:27|コメント (2) トラックバック (0)

小さな命、頑張れ

今まで出会った小さな命よりも、
さらに小さな命が先日、当院で誕生しました。
250gに満たない命です。
30秒くらいの対面でしたが、なんだか熱くなりました。

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by admin|2009年11月18日 20:32|コメント (3) トラックバック (0)

係長たちが倫理課題を語り合いました

今月の看護部係長研修のテーマは、
「『看護者の倫理綱領』をどのように職場の教育に結びつけているか」
でした。

先週の火曜日と今日の2回に分けて、このテーマで話し合われ
両日ともオブザーバーとして様子をみてました。

それぞれの職場で、倫理的に?!と感じる現象が身近にあることを確認し合い、
それに対して、どのように取り組んでいるのか。
倫理綱領をどのように使っているのかなどについて意見交換がなされました。

私は、いろいろなところで、倫理に関する研修をさせていただいていますが、
ささいなことでも話し合う風土作りが必要だと唱えている手前、
こうして皆が意見を交換し合い、
いいなと思った意見を各人の職場に持ち帰って応用してみようという姿勢が見られたことを
とても頼もしく感じながら、一番後ろの席で見ていました。

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by admin|2009年11月17日 18:32|コメント (0) トラックバック (0)

りんごの香りの中で仕事

なんとも、たくさんの「りんご」が
岩手県看護協会から届いていました。

朝、看護部長室に入ったとたん、甘くやさしい香りのシャワーに包まれました。
5種類ものりんごが入っていたので、
これはフジだとか、あっちは王林だとか、いやそれは陽光だとか、北斗は初めてだとか、
大騒ぎしながら、お昼にいただきました。

どれもこれも、素晴らしくおいしく
秋の味覚を楽しませていただきました。

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by admin|2009年11月16日 16:55|コメント (0) トラックバック (0)

たぶん、そう。

阪急電車に乗っていた。
ふと前を見ると、向いの席に「あの人じゃないかなあ」と思う人が座っている。
もう何十年も会っていない、高校時代の先輩。
ウォークマンをしている。
きっとそうだろうと思うが、自信はない。
当時ですら、ほとんど喋ったことはない。

なんとなく、向こうも私を見ているような気がした。が、気のせいかもしれない。
やがて、ある駅に着いた。
その人が降りる気配がしたが、私は本を読んでいるふりをして、顔を上げなかった。
たしか、その先輩の家があると聞いていた駅とは異なる駅だから、やっぱり人違いかな。
もう何十年も経っているのだから、住んでいる場所も変わったのかもしれない。
などと、瞬時に考えた。

まあ、どうってことはないのだけれど、
ほんの10分ほど、エキサイティングな時間だった。

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by admin|2009年11月15日 09:33|コメント (0) トラックバック (0)

2つの講演会

12日、13日の両日は、VHJ研究会職員交流研修会に参加してきました。
VHJは、voluntary hospital of Japan の略です。
聖隷浜松病院からは、10名が参加しました。

初日に行われた2つの講演会は、いずれも非常に印象的なものでした。

ひとつめの千葉茂樹氏(映画監督)は、
日本人で初めてマザーテレサの取材を許可された方で、
取材にまつわるエピソードから、マザーテレサの生き方を話してくださいました。
伝記を読んだり、ドキュメンタリーを観たりしてきましたが、
直接、彼女の様子を聞くことができました。
普段、キャリア論を教えながら、常に生き方を自問自答しているので、
あらためて彼女の魂のすごさに感動しました。

ふたつめの川本八郎氏(学校法人立命館顧問)は、
非営利組織のあり方について、
歯に衣きせぬ語りで、会場を完全に川本ワールドにしてしまわれました。
官ではなく、民や私でしか改革はできない という主張は、
VHJの会合にはぴったりの話でした。
心の中で思っていても、そんなにズバズバは言わないでしょうということを
ばしばし表現。
おもしろおかしく話されましたが、問題の本質を考えると
笑ってばかりいられません。
トップとしてのあり方、非営利組織のあり方、病院のあり方、組織作りとは何か
そんなたくさんの示唆を得、すぐに心して取り組まなければならないことばかりでした。

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by admin|2009年11月14日 08:39|コメント (0) トラックバック (0)

事業仕分け

行政刷新会議の事業仕分けが始まった。
税金の使われ方については、
確かに、これまでよくわからないところがあった。
事業仕分けが、一般公開で行われていること自体、画期的だ。

夜のダイジェストニュース番組で、事業仕分けの様子を垣間見た。
一事業あたりの検討時間が1時間だという。
ぼーっとしていても1時間。
食事をしたり風呂に入っていても1時間。
同じ1時間の中で、この国の大きな事業の是非が議論されるのだから、すごいことだ。

今日の事業仕分けで、診療報酬の配分については、見直しとなった。
誰がどのように何を根拠に見直していくのか、目が離せない。

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by admin|2009年11月11日 20:16|コメント (0) トラックバック (0)

外来課長との研究佳境

外来の看護課長が、
外来看護師の臨床判断力にこだわり、2年前から研究を始めた。
ずっとそれに付き合ってきたが、
家庭もあり、臨床現場の管理をしながら、実によく頑張って研究の時間を確保していると思う。

一字一句テープ起こしを行い、
一行ずつの分析を行い、
それらを概念化していくという作業。

日本看護管理学会年次大会でも発表したが、
今月末に控えている日本看護科学学会でも発表する。
最近は、その準備のために、週に1度、1時間くらいのペースでいっしょに時間を使っている。

分析をすればするほど、考察も深まり、次への課題も見えてくる。
研究に付き合っていると、時間がすぐに経つ。
私の思考の整理にもなる。
どんなに他の業務が忙しくても、この時間は別空間・別思考の人になり、集中する。
そして、1時間後に通常の業務に戻る。
今日も、そんな時間があった。

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by admin|2009年11月10日 17:21|コメント (2) トラックバック (0)

『「いき」の構造』他2篇

(九鬼周造、岩波書店、1979)

小唄を習っていると、
粋(イキ)という言葉を、お師匠様からよく聞く。

粋な様、いきな感じ、イキに着付ける など・・・

なんとも、粋という言葉には憧れる。

そんな粋の構造を、もう90年近くも前に明らかにしようとした哲学者がいる。
(「いき」の構造 の底本は、昭和5年に刊行された単行本が用いられている)
文章には、読めない漢字がたくさんあり、
難解な言葉が羅列している箇所もあるが、
粋を明らかにしたいという筆者の凄みが感じられ、
それに引きずられるように読んだ。

「いき」の研究は民族的存在の解釈学としてのみ成立し得るのである(P.103) 
というフレーズなどは、
民俗学的研究とはなんぞやを、ほんの15年ほど前に学んだばかりの私には衝撃的だったし、
なぜ、縦縞や青色系統がいきに感じられるのか、といったことを
感覚ではなくて、ちゃんと説明がされていることに、いたく感動した。

(平成21年11月8日)

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by admin|2009年11月09日 23:20|コメント (0) トラックバック (0)

「リフレクティブ・マネジャー」

(中原淳・金井壽宏著 光文社新書、 2009)

学校教育ではなく、企業に入った社会人の教育に目を向けた教育学者(中原淳)と、
戦略論やマーケティング論ではなく、入社後のキャリア発達に注目している経営学者(金井壽宏)との共著。

両者が互いに問答するような形で本書は構成されている。
実践と理論とが飛び交い、
30代(中原)と50代(金井)の世代間の違いがやりとりの中で展開される。

両者による知性の相互刺激の様子が、読者にも伝わってくる。
一気に読んだ。おもしろい。

(平成21年11月3日)

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by admin|2009年11月09日 23:11|コメント (0) トラックバック (0)

「モンスター・ペイシェント:崩壊する医療現場」

(南俊秀著 角川SSC新書、2008年)

正直、日本語としての「モンスター・・・」という表現は好きではない。
それでも、週に何通か手元に届く院内暴力報告書を読んでいると、
ああ、本当にこういう人たちがいるのだなあと思う。

さて、本書の筆者は、救急医療の現場で実際に体験してきた事例を具体的に提示し、
患者に向き合う医療者の心理や、複雑な心境を表現している。
事実として、まさに現実として、このようなことが
病院の中で起きていることを社会に知らせることは必要だ。

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by admin|2009年11月09日 22:58|コメント (0) トラックバック (0)

浜松国際ピアノコンクール

午後6時過ぎ。
新幹線で浜松に戻った。

ああ、なんだかキツネうどんが食べたいなあ。
今日は、うどんをゆがいて、「天地人」でも見ようと、
キャリーバッグを転がしながらアクトシティ浜松前を通過。
そうしたらば、ちょうど今日から開催の
第7回浜松国際ピアノコンクールの予選が行われていた。

     
 「会場入り口です」           「演奏の舞台」

当日券(1000円)を買えば入れるというので、
これは是非ともと、うどんはアタマから消して中に入った。
7人の演奏を聴き、どれもこれも素晴らしく、いろいろ感じ、考えた。

○20分の演奏時間制限オーバーで、審査員から鈴を鳴らされ演奏を中断した出場者がいた。
 拍手は大きかった。しかし、遠い国から参加していてどんな気持ちなのだろう。
○私の横には、ずっとメモを取り続けている女性がいた。
 すべての演奏が素晴らしく感じられた私には、記述すべきことが何なのかさえ想像もつかない。
○座席が結構空いていた。一次予選だとは言え、もっと浜松市民が盛り上げなきゃ。
 かくいう私も、通りすがりで入った身だけれど。
○曲はどうやって選んでいるんだろう。やっぱり、得意な曲だろうか。
○演奏する姿勢もいろいろだなあ。前のめりが多い中、背筋をピンと伸ばす出場者のタッチが、逆に力強く感じられた。
○休憩時間の調律は2人がかり。すごいなあ。演奏者に最高の状態で弾いて欲しいという気持ちが、会場にも伝わる。

プログラム(1000円)をみると、
85名の出場者それぞれのこれまでのコンクール受賞暦や演奏曲が書かれている。
読んでもよくわからないが、私には別世界の人たちですごいとしか言いようがない。

細かなことは何もわからないけれど、
6時半から9時過ぎまで、気迫の中に語りかけてくるような音色をいっぱい浴びたような感じがする。
音楽の町、浜松。
演奏の様子は、公式サイトで無料映像配信されているとのこと。
よろしければ、
http:/www.hipic.jp
をお訪ねください♪



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by admin|2009年11月08日 23:25|コメント (2) トラックバック (0)

起業した教え子とのひととき

大学時代の教え子が、何人か起業している。
そのうちの一人から久しぶりに連絡があり、
一緒にランチをした。

詳しい内容は載せられないが、
会社が提供しているサービスの質を担保し続けることや
会社が大きくなっていくことに伴う悩みなどがあるようだった。
少しヒントを求めているようだったので、
大したことは言えないが、感じたことを話したりした。

それにしても、
ちゃんと経営していて、きちんとしたサービスを提供していて頼もしいなと思った。
これからも、きっとこれまで以上にがんばっていくんだろうなって思った。

気がつくと、なんと3時間のランチになっていた。
外に出ると、天気もよく、とても穏やかな気分だった。

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by admin|2009年11月07日 21:44|コメント (2) トラックバック (0)

日本イーライリリー社にうかがいました

日本イーライリリー(株)の第5回ウィメンズネットワーク年次会議に呼んでいただき、
「生き方を引き受けるキャリア」と題した講演をしました。

外資系企業で講演をさせていただくのは初めてのことです。

社長のズルエッタ氏にもお目にかかりました。
日本イーライリリー(株)の女性雇用の課題や退職される方の理由などを
こちらからもお尋ねさせていただきました。
10分ほどの短い時間でしたが、やりとりの中で、
女性の登用に関しては、強いパッションがあり、
他国での実績も豊富でいらっしゃる方であることがよくわかりました。

講演は、東京支社とテレビ回線でつながれているとのことで、
合計何名の社員が聴いてくださったのかは定かではありませんが、
目の前には100名くらいがいらしたでしょうか。
中には、高校時代の同級生や、兵庫県立大学時代の教え子なども参加してくれていました。

○いろいろすべきことがある中で、「学究化」「国際化」「起業化」の3つの柱をどのように選んだのか
○物事を進めていくときの「壁」はないのか。あるのなら、どう向き合っているのか
○看護学生になって、想像していた看護と実際の看護とのギャップを感じたとき、それにどう対応したのか

といったようなご質問を受けました。
また、講演後には、この会議の事務局の方々から

○今日からできるようなヒントをもらえた
○一つのことを貫く姿勢が大事だと感じた
○大きな目標を持たなければいけないと思った

などのフィードバックをいただきました。

会合の目的が
「ジェンダーダイバーシティについて、また社員のキャリア開発についての意識向上を図ること」
でしたので、少しはお役に立てたかなと思います。

実は、ここ何年もしたことのない方法でしたが、
パワーポイントも配布資料も無しで話をしました。
自分自身のキャリアや考え方について話をするのに
残るような資料も、説明が必要なスライドも要らないと思ったからです。
いただいたご質問やフィードバックから、
その試みも悪くなかったなあと思います。

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by admin|2009年11月06日 21:24|コメント (0) トラックバック (0)

看護師も海外へ

お昼休みの時間を使って、
院内でセミナーが行われることがあります。
通称、ランチョンセミナー。主に医師が対象です。

看護部の方向性の一つに「国際化」を掲げ、
看護を通して他国とのつながりを広げようとしていますが、
今年は、NICU(未熟児センター)の看護師が、新しいNICUの姿を模索するために
医師たちとスエーデンなどの国を回り、
緩和ケア病床を担当する看護師たちが、学会発表で南アフリカに行きました。

その2件の海外での学びを、より多くの人たちに知ってもらおうと発表の場を考えていたところ、
清水副院長から、ランチョンセミナーの時間を使ったらどうかというご提案をいただき、
それはありがたい!と、すぐに計画したのでした。

昨日のお昼休み。
少し遅れて駆けつけたら、すでに70個のお弁当はなくなっており、
部屋の中は立ち見が出るくらいの満員御礼。
2組の発表者は、海外での楽しい話を交えながら、
リラックスした感じでそれぞれの国での様子を報告してくれました。

フロアーからの質問もありました。
一人の学びや、一職場の活動が、
より多くの職員と共有できる場になりました。

「研修医を含む医師、看護師、医療秘書、事務など大勢が参加!」

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by admin|2009年11月06日 08:02|コメント (0) トラックバック (0)

「看護教育」新春号の取材

医学書院「看護教育」新春号の取材を受けました。
看護学生の頃からお世話になっている編集者が来られました。

教育現場にいたからこそ見えていたこと、
臨床現場にいるからこそ見えていること、

教育現場だけでは気づかなかったこと、
臨床現場に来たら気づけなくなったこと、 など、バンバン話しました。

その他にもいろいろ話し、2時間にも及んだのですが、
私の本音トークに、
おもしろいんだけど、掲載に耐えうるのはほとんどないなあと編集者は困り顔でした。
どーも、すみません。

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by admin|2009年11月04日 19:03|コメント (0) トラックバック (0)

雨ニモマケズ が誕生した日

 この秋一番の寒さだという日に、
チョー寒がりの私が、岩手県盛岡市で朝を迎えた。

午後からの岩手県立病院総看護師長会自主研修会で
「仕事のやりがいが感じられる組織作り」というテーマで講演させていくために、
昨夜、盛岡入りしたのだ。

午前中は2時間ほどの余裕があった。
雪がちらつく中、
ご好意で、県立久慈病院の総看護師長さんに市内をご案内いただいた。

材木町にある光原社では、
あの有名な宮澤賢治の「雨ニモマケズ・・」の詩が綴られた手帳の復刻版をみた。
なんと右上部には11.3の文字。
そう、どうやらこの「雨ニモマケズ」は、11月3日に書かれたものらしい。
まさに、その日、この地に立ったことのご縁を感じた。
検索サイトで調べると、1931年の秋に使われていた手帳とある。

そして、光原社のお庭には、一本のりんごの木。
そこには、たわわにリンゴが生っていた。
果樹園ではなく、普通のお庭にリンゴの木があることに、かなり感動。
そう伝えると、岩手の人は、みかんの木にみかんが生っているのを見て感動するのだという。
ああ、ニッポン。小さいようで広い国だ。

     
「見えますか?11.3の数字」         「このリンゴの木の向こうは北上川。鮭が登ってきていました」

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by admin|2009年11月03日 18:20|コメント (2) トラックバック (0)

もう、来年。

2010年版の手帳を買いました。

毎年、手帳選びには、結構時間をかけてきましたが、
ここ数年は、同じ手帳を買い続けています。

私がこの手帳を重宝しているのは、
普通の手帳の大きさであるのに、
翌年12か月分の予定も書き込めるようになっているところです。
つまり、2011年の1月から12月の予定も書き込めるように、
12ページ分が割かれているのです。

今使っている手帳には、すでに2010年1月から12月までのメインの予定が記入されています。
今度の週末には、その予定を新しい手帳にせっせと写す作業をします。

そういえば、先週末から年賀状の発売も始まっています。
なんだか、どんどん”来年”が押し寄せてきている感じがしています。

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by admin|2009年11月02日 15:59|コメント (0) トラックバック (0)