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『「いき」の構造』他2篇
(九鬼周造、岩波書店、1979)
小唄を習っていると、
粋(イキ)という言葉を、お師匠様からよく聞く。
粋な様、いきな感じ、イキに着付ける など・・・
なんとも、粋という言葉には憧れる。
そんな粋の構造を、もう90年近くも前に明らかにしようとした哲学者がいる。
(「いき」の構造 の底本は、昭和5年に刊行された単行本が用いられている)
文章には、読めない漢字がたくさんあり、
難解な言葉が羅列している箇所もあるが、
粋を明らかにしたいという筆者の凄みが感じられ、
それに引きずられるように読んだ。
「いき」の研究は民族的存在の解釈学としてのみ成立し得るのである(P.103)
というフレーズなどは、
民俗学的研究とはなんぞやを、ほんの15年ほど前に学んだばかりの私には衝撃的だったし、
なぜ、縦縞や青色系統がいきに感じられるのか、といったことを
感覚ではなくて、ちゃんと説明がされていることに、いたく感動した。
(平成21年11月8日)
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