(レナード・L・ベリー、ケント・D・セルトマン、古川奈々子訳、マグロウヒル・エデュケーション、2009)
ミネソタ州、アリゾナ州、フロリダ州で医療を展開する
メイヨークリニックの歴史と伝説的なサービスのありようが紹介されている
原題は、Management Lessons from Mayo Clinic
つまり、メイヨークリニックから、マネジメントの教訓を学ぼう というもの。
各章の終わりには、「経営者のためのレッスン」コーナーがある。
たとえば、第7章では、
「私たちの組織が突然消えてしまったら、顧客は本当に残念がるだろうか」と問いかけられる。
もし、この答えがyesだったら、
さらに、「顧客が残念がるのは何を失ったことだろう」と問いかけられる。
さすがに、世界のメーヨー。
医療機関のマネジャーは必読です。
(平成22年7月4日)
2010年07月04日
「すべてのサービスは患者のために」
「POSITIVITY」
(Barbara L. Fredrickson, Three Rivers Press, 2009)
生来、自分ではポジティブ思考だと思っているので、
本書を手にしたものの、
私にはあまり関係ないかなあなどと思い、未読図書コーナーに積んだままだった。
先週、腰痛で気分が滅入っていたときに、
そうだ、この本があったと思い出し、一気に読んだ。
筆者は、最近日本でも提唱されてきたポジティブ心理学の第一人者。
本書に記されているのは、ポジティブ思考でいることが身体的にも精神的にも
非常によい状態を作り出すという様々な実験結果であり、
数値だけでなく、たくさんの事例を通して、それらが説得力を持ったものとなっている。
Positivity を表すものは次の10個
joy, gratitude, serenity, interest, hope, pride, amusement, inspiration, awe,
and love
巻末にPositibiti Self Testが掲載されている。
このテストによって、3対1の割合でポジティブなほうに傾いていることが、
人生を変えていくことにつながる。
どのようにポジティブ思考に変えるのかも書かれているので、
楽しく読める。
(平成22年6月27日)
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「逝かない身体 -ALS的日常を生きる-」
(川口有美子、医学書院、2009)
母親に、ALSの診断がくだったときから、看取りの瞬間までの間、
娘として、患者家族の代表として、
何を見、何を考え、何を選択し、どのように行動してきたかを
実に緻密に描写したノンフィクション。
洗練された文章力と話の展開の巧みさとで、どんどん惹きつけられ、一気に読んだ。
第41回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した作品。
著者紹介に記載されている生年月日は、私とまったく同じ。
同じ時代を日数を違えず同じだけ生きてきた者としても
興味深く読んだ。
(平成22年6月25日)