(川端康成・川端香男里編纂 東京創元社、三版 2008年)
北条民雄は昭和8年、20歳でにらい病と診断され、21歳で全生病院に入院する。
昭和10年22歳の時に処女作「間木老人」を発表。
しかし、昭和12年12月には病死。
その約2年間の間に書いたすべての原稿や書簡が、この上下巻に掲載されている。
彼の才能を見いだし、文壇にのせたのは川端康成。
二人の書簡を読んでも、どれほどのサポートがあったのか、またどれほど北条が川端を尊敬していたのかがよくわかる。
おそらくは、人間として感じる恐怖、不安、憎しみ、怒り、あきらめ、失望といった感情が、
発病してからの数年に凝縮して現われ、
それらを描こうともだえるのだが、時に感じる愛情、友情、喜び、安堵が魂を救っているを
筆が教えてくれている。
らいに苦しむ仲間や自分の内面を徹底的にえぐり出し、
えぐり出したものを客観視しながら、また内面に戻す。
きっと、そんな作業を繰り返してこれらの文学が生まれたのだろう。
文章から肉体や魂が透けて見える感じがする。
(平成23年12月31日)
2012年01月09日
「定本 北条民雄全集」上・下
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2月11日(土・祝) 宮崎県看護協会 認定看護管理者研修 2月24日(金) 神戸市看護大学 大学院講義
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